2002年に登場した2代目。賛否を呼んだ個性的なリアデザインが象徴。ルノー・スポール版『R.S. 225』は2.0Lターボのホットハッチとして高く評価された。
傾斜したフロントに対し、リアを思い切って垂直に立ち上げた造形。この大胆なリアエンドこそ、2代目メガーヌがひと目で見分けられる最大の個性だった。先に登場したアヴァンタイムで打ち出された新しいデザイン言語をCセグメントに持ち込み、それまでの丸みを帯びた初代とは別物といえる前衛的な姿で登場した。室内では、近づくだけで携帯せずに乗り込めるルノーカードによるキーレスシステムを標準採用。これはこのクラスでは初の試みで、後に多くの車へ広まっていく装備でもあった。
メガーヌの名はルノーのCセグメントを担う系譜として続いてきたが、この2代目は2002年9月に欧州で発表された。翌2003年には欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、同クラスで初めてユーロNCAPの5つ星評価を獲得するなど、デザインと安全性能の両面で当時のルノーの転機を象徴する一台となった。
その評価は市場でも裏づけられた。発売後初のフルイヤーとなった2003年、メガーヌはフランス国内で19万8874台を登録して新車販売の首位に立った。英国でも人気は高く、2005年には同国で4番目に売れた車となるなど、欧州の主戦場で確かな存在感を示した。
日本へは2004年1月に上陸し、5ドアハッチバックの「1.6」「2.0」「2.0プレミアム」が導入された。日産と共同開発した新しいプラットフォームを採用し、2.0モデルには最高出力133psの2リッター直列4気筒に4速ATが組み合わされた。車両価格は2.0が253万円、2.0プレミアムが278万円ほどとされた。標準の5ドアのほか、ルノースポールには3ドアが用意され、2005年には電動格納式のグラスルーフを備えたクーペ・カブリオレも加わるなど、ボディの幅も広かった。
2006年10月にはマイナーチェンジが行われ、前後のランプ類とグリルのデザインを変更。あわせて電動パワーステアリングにも改良が加えられた。スポーツモデルのルノースポールも同時期に表情を整え、最高出力225psのメガーヌR.S.が走りの頂点として知られる存在となった。
兄弟車のように同じ世代を生きたR.S.が硬派なホットハッチの顔を担う一方、標準のハッチバックは独特のリアスタイルと充実した安全装備でフランス車らしい個性を伝える役回りだった。現在では中古車市場でその姿を見かける一台であり、当時の欧州Cセグメントの空気と、ルノーが攻めの姿勢を見せた時代を知る入り口になりうる。
| エンジン | 2.0L 直4ターボ(R.S.) |
| 最高出力 | 225ps(R.S. 225) |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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