流麗なクーペ風4ドアと鮮やかな色使いで人気を博した4代目ルーテシア。1.6ターボのR.S.やGTで、走りの楽しさも広く届けた。
ルノーが「ルノー・デザイン・ルネサンス」と呼ぶ造形改革を、量産車として最初に体現したモデルが4代目ルーテシアである。コンセプトカー「デジール」で示された官能的な曲面と、ガラスブラックの台座に大きく掲げたロゴが、フロントまわりに与えられた。日本仕様は5ドアハッチバックのみとされたが、リアドアのハンドルを窓枠の付け根に隠すことで、5ドアの実用性を保ちながら3ドアクーペのようなすっきりした横顔をつくっている点が外観上の見どころだ。インテリアでは、航空機の翼をモチーフにしたダッシュボードが室内に動きを与えていた。
車名としては初代から数えて4代目にあたる。デザインはローレンス・ファン・デン・アッカー率いるチームが手がけ、2012年のパリサロンで公開された。その完成度は早くから評価され、2013年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。ルーテシア(欧州名クリオ)としては1991年、2006年に続く3度目の同賞受賞であった。
クリオはもともと欧州を代表する小型車のひとつで、4代目も登場とともに販売の上位へ復帰した。手頃な価格と個性的な外観、装備の充実がBセグメントで支持され、英国メディアなどからも快適で扱いやすい一台として平均以上の評価を受けている。
日本へは2013年9月に上陸した。搭載されたのは1.2リッター直列4気筒ターボ(最高出力120ps、最大トルク190N・m)で、これに6速のツインクラッチ「エフィシェントデュアルクラッチ(EDC)」を組み合わせる。JC08モード燃費は17.4km/Lとされ、新車価格は202万7000円からという設定だった。
2017年2月にはマイナーチェンジを受けて後期型へ移行する。フルLEDヘッドライトの採用やエンブレムの変更などで表情を現代的に整え、前席のシート形状も立体的でホールド性の高いものへ改められた。このとき価格は全体に引き下げられ、主力の「インテンス」が229万円という設定になっている。
兄弟筋にあたるのが、200 psを超える1.6リッターターボを積んだホットハッチ「ルーテシアR.S.」だ。標準モデルはフランス車らしい乗り味と造形を比較的手の届く価格で味わえる存在で、現在は中古市場が中心となる。輸入コンパクトに初めて触れたい人にとって、フランス車の世界をのぞく入り口となりうる一台である。
| ボディサイズ | 全長4,062 × 全幅1,732 × 全高1,448mm |
| エンジン | 0.9L 直3 / 1.2L 直4ターボ / 1.6L(R.S.) |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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