DS5

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DS DS5

#DS5

戦闘機のコックピットを思わせる独創的な内装をまとう、DSらしさの原点。シトロエン時代に生まれた、未来感あふれるプレミアムハッチ。

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クーペのような流麗なルーフラインに、ステーションワゴンの実用性をにじませた独創的なフォルム。DS5はひと目見ただけで他の量産車と区別がつく、はっきりした個性を持った一台だった。全長4535mm、全高1510mmというDセグメントの寸法に、彫りの深いフロントマスクと細やかなクロームの装飾をまとう。インテリアは航空機のコクピットを思わせるつくりで、天井に並ぶスイッチ類や、頭上に広がる大型のガラスルーフ、上質なレザーを張ったシートが、移動の時間を特別なものへと変えていた。

DS5が初めて姿を見せたのは2011年4月の上海モーターショーで、同年11月からフランスのソショー工場で生産が始まった。当時はまだシトロエンのプレミアムライン「DS」の一台という位置づけで、そのフラッグシップとしての役割を担っていた。後にこのDSがシトロエンから独立したブランドへと歩み出す、その出発点に立っていたモデルでもある。

欧州での評価は、デザインの個性が際立っていた一方で、評論の場では賛否が分かれた。BMWやアウディ、メルセデス・ベンツが占めるプレミアムDセグメントへの、左寄りの選択肢として紹介されることが多く、独自の存在感は認められたものの、乗り味の硬さや動力性能をめぐっては厳しい声もあった。販売面でも苦戦は続き、2017年の欧州販売は5738台にとどまった。

日本へは2012年8月に上陸した。グレードはシックの一本立てで、価格は417万円から467万円。搭載されたのは1.6リッターの直列4気筒直噴ターボに6速ATを組み合わせた構成で、JC08モード燃費は11.3km/Lとされた。標準のシックに加え、内装をレザー仕様、さらに最上級のクラブレザー仕様へと仕立てる選択肢が用意されていた。

2015年3月のジュネーブモーターショーでは改良型が発表され、ここでDSはシトロエンとは別のブースを構える独立ブランドへと踏み出した。それに合わせてフロントの意匠も一新され、従来のダブルシェブロンに代わってDSオートモビルズのエンブレムを掲げ、ノーズまわりも大型化されている。欧州では出力の異なる1.6リッターターボや、DS5として初めて設定されたハイブリッド4などが用意された。

DS5は2018年、姉妹車のDS4とともに生産を終え、フラッグシップの座はSUVのDS7クロスバックへと引き継がれた。同じ顔立ちの量産車が見当たらない、独立心の強いデザインと内装が魅力で、中古車では数の少なさゆえに個体選びには根気がいる。多数派とは違う一台を探す人にとって、フランス車らしい大胆さに触れる入り口となりうる存在だ。

基本情報(スペック)を見る
ボディサイズ全長4,530 × 全幅1,871 × 全高1,513mm
エンジン1.6L 直4ターボ / ディーゼルハイブリッド
駆動方式FF(HYBRID4は4WD)
乗車定員5名

※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)

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