DS4

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DS DS4

#DS4

車高を上げたクロスオーバー風のフォルムを持つ、シトロエン時代のDS4。彫りの深いデザインと上質な内装で、個性派プレミアムハッチを志向した。

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クーペのような構えと、ハッチバックの実用を一台にまとめようとした意欲作だった。リアドアのハンドルを窓まわりに隠し、後席の存在を感じさせない流麗な側面を描く一方、後席窓は開かない固定式とするなど、実用よりも様式を優先した割り切りが随所に見られた。前方へ大きく回り込むパノラミックウインドスクリーンと、やや腰高な着座姿勢が、同時代のCセグメント・ハッチバックとは異なる独特の眺めを生んでいた。

シトロエンのCセグメント、二代目C4の骨格を土台にしながら、装いと内装の仕立てに手を入れた上級モデルとして企画された。2010年のパリ・ショーで披露され、欧州では2011年3月から販売が始まる。デザインの評価は高く、フランスのインターナショナル・オートモビル・フェスティバルで「最も美しい車」に選ばれ、ドイツのアウトビルト誌などからもデザイン賞を受けている。

もっとも市場での歩みは平坦ではなかった。DS3、DS4、DS5という三車種は7年あまりで合計60万台超を売り上げたが、その中心は最も小さなDS3で、DS4とDS5は様式に寄った性格ゆえに販売・評価とも振るわなかったと伝えられる。それでもPSAはこのDSの名に手応えを見いだし、2014年にはDSをシトロエンから切り離し、独立した一ブランドとして再出発させている。

日本へは2011年9月28日に上陸した。設定は右ハンドルのみ。1.6リッターのツインスクロール・ターボを積み、6速のエレクトロニックギアボックスを組み合わせ162psとした「シック」と、6速マニュアルで200psを発生する「スポーツシック」の二本立てで、価格はおよそ321万円から358万円だった。

2015年、DSがブランドとして独立した流れを受け、DS4も改良を受ける。フロントからはシトロエンのダブルシェブロンが外され、新しい「DSウイング」のグリルへと表情を改めた。あわせて車高をおよそ30mm引き上げ、ルーフレールなどを与えてSUV風に振った「DS4クロスバック」が加わる。日本ではこのクロスバックが2016年4月に発表された。

兄貴分のDS5や弟分のDS3とともにDSの世界観を担った一台であり、生産は2018年4月に終えている。万人向けの実用車ではなく、デザインや雰囲気に価値を置いた選択肢だった。中古で出会うなら、当時のフランス車らしい様式へのこだわりを、肩肘張らずに味わいたい人の入り口になりうる。

基本情報(スペック)を見る
ボディサイズ全長4,275 × 全幅1,810 × 全高1,530mm
エンジン1.6L 直4ターボ
駆動方式FF
乗車定員5名

※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)

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