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DSオートモビルの最新フラッグシップBEV。WLTPで750kmという驚異的な航続距離と350psのAWDパワーを、Cd値0.24の彫刻的なSUVクーペボディに凝縮した究極の一台。
DSオートモビルが新たな頂点に据えた、完全電動のクロスオーバーである。SUVの目線を確保しながら、屋根を高く張らずに後方へ低く流したファストバックのフォルムがまず目を引く。全長は4.8メートルほど、全高は1.6メートルに満たず、背の高い実用車というより、伸びやかな大型ハッチに近い構えを持つ。DSが掲げてきたパリのオートクチュールを思わせる内装の仕立てと、電気自動車ならではの静けさを組み合わせ、走りでは速さよりもまず快適さと静粛を前面に出している。
車名の「N°8」は、DSが新たに採り入れた命名戦略の第一弾にあたる。「N°」はフランス語で番号を表す一般的な書き方で、言語の壁を越えた普遍性を意図したものとされる。位置づけとしては、サルーンのフラッグシップであったDS9に代わる新しい旗艦であり、DSにとって初の完全電動モデルでもある。2024年12月に公開され、2025年1月のブリュッセルモーターショーで実車が世界初公開された。
フランス本国での象徴的な役割も担っている。2025年5月8日、第二次大戦の戦勝80周年の式典に際し、マクロン大統領の公用車として専用のN°8が用いられた。フランスの国家元首が完全電動の公用車を採用したのは、これが初とされる。欧州では複数のバッテリーと駆動方式が用意され、欧州価格はおよそ5万9200ユーロからとされている。
技術面では、ステランティスのEV向け車台STLA Mediumを採用する。日本に導入されたのはデュアルモーターのAWDモデルで、最高出力は350PS、0から100km/h加速は5.4秒。97.2kWhの大容量バッテリーを積み、WLTPモードで750kmという長い航続距離をうたう。充電は最大160kWの急速充電に対応し、20から80パーセントまでをおよそ27分で補うとされる。
日本での発売は2026年5月28日。価格は「N°8 ETOILE AWD」が1005万円、装備を加えた「アブソリュートコンフォートパッケージ」が1045万円となっている。同じステランティス内にはプジョーやシトロエンといった兄弟ブランドが並ぶが、N°8はそのなかでフランス流の上質さと静けさを突き詰めた最上級の存在として置かれている。輸入電動車のなかでも、快適性と独自の世界観を重視する人にとっての入り口となりうる一台だ。
| 新車価格帯 | 1005〜1045万円 |
| ボディサイズ | 全長4,820 × 全幅1,900 × 全高1,580mm |
| ホイールベース | 2,900mm |
| 車両重量 | 2,290kg |
| エンジン | 電気モーター(デュアルモーターAWD) |
| 最高出力 | 350ps |
| 変速機 | シングルスピード(AT) |
| 駆動方式 | 4WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| 航続距離(WLTC) | 750km |
| バッテリー容量 | 97.2kWh |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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