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DS 4から進化したプレミアムCセグメント。電動化に対応したマルチエナジー設定で、ガソリン・PHEV・BEVから選べる次世代フレンチラグジュアリーハッチバック。
フランスのプレミアムブランドDSが、Cセグメントの中核に据えるのがこのDS N°4である。実用一辺倒のハッチバックとは一線を画し、低く構えたルーフとせり上がったボディサイドが生む流麗なシルエットに、SUVを思わせるやや高めの車高を組み合わせている。内装には本国の職人技を意識した上質な素材があしらわれ、ダッシュボードまわりのきめ細かな造形は、移動の時間そのものを特別なものにしようというブランドの姿勢を映している。前方の路面をカメラで読み取り、各輪の減衰力を電子制御するDSアクティブスキャンサスペンションも、しなやかな乗り味を支える特徴のひとつだ。
DSは元々シトロエンの上級ラインとして生まれ、後に独立したブランドである。「4」を名乗るモデルの初代は2010年代前半に登場したシトロエンDS4で、SUV風に持ち上げた車高と隠されたリアドアハンドルによるクーペ的な佇まいが個性だった。現行モデルは2021年に欧州で発表された二代目にあたり、プジョー308やオペル・アストラと基本を共有する新世代プラットフォーム(EMP2)の上に成り立つ。生産はドイツのリュッセルスハイム工場が担う。2022年1月のフェスティバル・オートモビル・アンテルナショナルでは「最も美しい年間の車」に選ばれ、デザイン面の評価を早くから集めてきた。
欧州においてDS 4はブランドのベストセラーとして位置づけられ、メルセデス・ベンツやアウディといった独勢が支配するプレミアムコンパクトの領域に、フランス流の感性で挑む存在となっている。派手な販売台数を追う車ではなく、量産ブランドとは異なる質感や個性を求める層に向けた一台と言える。
日本へは2022年4月に上陸した。当初は1.2リッターガソリンターボ(PureTech、最高出力130ps)を中心に、1.5リッターのクリーンディーゼル(BlueHDi、130ps)、そしてシステム出力225psのプラグインハイブリッド(E-TENSE)と、幅広い動力をそろえていた。価格は398万円からと、内外装の作り込みを考えれば抑えた設定だった。
その後モデルは大きな改良を受け、車名を「DS N°4(ナンバーフォー)」へと改める。これはN°8など、DSが採用を進める新しい命名法則に沿ったものだ。日本での発売は2026年5月13日に設定された。前後のデザインが刷新され、V字のシグネチャーランプや発光するブランドエンブレムを採用。メーターは7インチから10.25インチへと大型化し、動力には1.2リッターターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせた新ユニットが導入された。WLTCモードの燃費は17.7km/Lから20.1km/Lへと改善している。
兄弟関係でいえば、同じ車格にはプジョー308やオペル・アストラがあり、それぞれ素性を共有しながら異なる個性を描き分けている。そのなかでDS N°4は、走りの数値よりも素材感や静けさ、独特の意匠で勝負する一台だ。実用性を確保しつつ、量産ブランドとは違う雰囲気をまといたい。そんな人にとって、フレンチプレミアムへの入り口となりうる存在である。
| 新車価格帯 | 598〜770万円 |
| ボディサイズ | 全長4,415 × 全幅1,830 × 全高1,495mm |
| ホイールベース | 2,680mm |
| 車両重量 | 1,420kg |
| エンジン | 1.2L直3ターボ(48Vハイブリッド) |
| 最高出力 | 136ps(システム145ps) |
| 変速機 | 6速DCT |
| 駆動方式 | FF |
| 燃費(WLTC) | 16.0km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 荷室容量 | 390L |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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