ルーテシアをベースにした初代キャプチャー。ツートンのポップな装いと使いやすいサイズで、コンパクトSUV人気の一翼を担った。
ルノーが手がけたコンパクトクロスオーバーの初代キャプチャー。大径ホイールと高めの地上高、強く傾斜したフロントガラスが生む軽快なプロポーションに、明るい2トーンのボディカラーや取り外して洗えるシートカバーといった遊び心を盛り込み、堅さよりも親しみやすさを前に出した一台だった。SUVらしい目線の高さを持ちながら、街なかでの扱いやすさを損なわない、肩の力の抜けたキャラクターが個性となっていた。
このデザインは、ルノーがロランス・ヴァン・デン・アッカーのもとで進めた一連のデザイン戦略のなかに位置づけられる。市販版は2013年のジュネーブショーで公開され、同年4月にフランスで販売が始まった。フランス自動車記者協会が選ぶ2013年のイヤーカーに選出されるなど、登場当初から注目を集めている。
欧州では小型SUVという当時まだ新しかった市場をいち早く切り開いた存在として広く支持された。2016年には小型SUVクラスで欧州販売台数の首位に立ち、先駆けであった日産ジュークをも上回っている。初代の累計はおよそ120万台に達したとされ、ルノーにとって主力車種のひとつへと育っていった。
日本へは2014年2月に上陸した。搭載されたのは最高出力120psを発生する1.2リッター直列3気筒ターボで、6速のデュアルクラッチ式トランスミッション(EDC)を組み合わせる。新車価格はおよそ249万円から289万円で、輸入コンパクトSUVとしては手の届きやすい設定だった。
2017年5月に欧州で、日本では2018年3月にマイナーチェンジが実施された。前後のランプやバンパーまわりの意匠を見直し、インテリアにはソフトな手触りの素材を採り入れて質感を高めている。交通標識認識や眠気警告といった運転支援機能も加えられた。日本での後期型の価格はおよそ269万円から279万円だった。
プラットフォームは同時期のルーテシア(欧州名クリオ)と共有しており、ハッチバックの素性をSUVの姿に仕立て直した成り立ちが、扱いやすさの土台になっている。初代は2019年に登場する2代目へとバトンを渡し、日本では2021年1月に販売を終えた。現行型に比べれば素朴な面もあるが、フランス車らしい色使いと飾らない雰囲気は今も中古車市場で魅力として受け取られている。
| ボディサイズ | 全長4,125 × 全幅1,780 × 全高1,565mm |
| エンジン | 1.2L 直4ターボ |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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