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クーペSUVのフォルムと「魔法の絨毯」乗り心地を両立。380Lの荷室とプログレッシブ・ハイドローリック・クッションが、街乗りをワンランク上の体験に変える。
シトロエンのCセグメントを担うC4は、ハッチバックという枠組みのなかにSUVの力強さを溶け込ませた独特の佇まいを持つ。ボディをわずかに持ち上げた腰高な姿勢、ホイールアーチまわりの樹脂パーツ、後方へ向けてなだらかに下がるクーペ調のルーフライン。そのシルエットだけで他のどのモデルとも違うと分かる個性が、まずこのクルマの入り口になる。内装は水平基調のダッシュボードに10インチのタッチスクリーンを据え、助手席側にはタブレットを固定できるスマートパッドサポートを備える。そして乗り味の核となるのが、プログレッシブ・ハイドローリック・クッションと呼ばれる独自のサスペンションと、低反発フォームを重ねたアドバンスト・コンフォート・シートである。路面の段差をやわらかく受け流すしなやかな乗り心地は、シトロエンが長く大切にしてきた価値観をそのまま現代に映したものだ。
車名としてのC4は、2004年に登場した初代から数えて現行型が三代目にあたる。三代目は2020年6月に欧州で発表された。2016年のパリモーターショーで公開されたコンセプトカー「CXPERIENCE」の流れをくむデザインを採用し、従来のオーソドックスなハッチバックから大きく方向を変えた一台である。
欧州ではコンフォート性能と他に似たもののないスタイリングが評価され、シトロエンの主力モデルのひとつとして受け入れられてきた。英国市場では三代目の登場以降、ブランドを支える売れ筋となっている。なお、C4をベースに後方を伸ばしたファストバックセダンのC4 Xも用意されたが、こちらはハッチバックのC4ほどの台数には届いていない。
日本へは2022年1月22日に上陸した。導入時点で特徴的だったのは、ガソリン、ディーゼル、そしてフルEVという三つの動力を同時に展開したことだ。ガソリン車は1.2リッター直列3気筒ターボ(130ps/230Nm)、ディーゼル車は1.5リッターターボ(130ps/300Nm)で、いずれも8速ATと組み合わされる。フルEVのË-C4エレクトリックは最高出力136psのモーターと50kWhのバッテリーを積み、WLTCモードで405kmの航続距離を備えていた。日本のシトロエンにとって初のBEVという点でも節目の一台となった。
その後も内容の見直しが続いている。2023年6月にはコネクテッド機能を持つ最新のインフォテイメントシステムを採用し、2025年にはシトロエンとして初のハイブリッドモデルが日本のラインアップに加わった。一台の素性を保ちながら、動力の選択肢を時代に合わせて広げてきた経緯がうかがえる。
兄弟車にはセダン体型のC4 Xがあり、競合としてはフォルクスワーゲン・ゴルフをはじめとする各社のCセグメントが並ぶ。スペックの数字や走りの鋭さで競うのではなく、見た目の個性とやわらかな乗り心地で選びたい人に向く一台であり、輸入車らしさを気負わず味わいたい層にとって、シトロエンという少し変わったブランドへの入り口になりうる。
| 新車価格帯 | 432〜565万円 |
| ボディサイズ | 全長4,360 × 全幅1,800 × 全高1,525mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 車両重量 | 1,340kg |
| エンジン | 1.2L直3ターボ(48Vハイブリッド) |
| 最高出力 | 136ps(システム145ps) |
| 変速機 | 6速DCT |
| 駆動方式 | FF |
| 燃費(WLTC) | 22.6km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 荷室容量 | 380L |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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