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エアバンプとカラフルな2トーンで個性を打ち出した3代目C3。アドバンストコンフォートシートのやわらかな座り心地で、日常を心地よくした。
シトロエンのコンパクトを語るうえで、この3代目C3はひとつの転機にあたる一台だ。速さや運動性能を競うのではなく、個性と快適さを前面に押し出したクルマで、ボディ側面には大きめのSUVを思わせる樹脂パネル「エアバンプ」をまとう。ルーフやドアミラーに別色を配したツートーンの組み合わせも豊富で、見た目の親しみやすさが際立つ。前後席に与えられたアドバンスト・コンフォートシートはクッションに厚みがあり、街中をゆったり流すような穏やかな乗り味とよく合っている。
C3という車名はシトロエンの小型ハッチバックとして長く使われてきたもので、この世代は3代目にあたる。欧州では2016年6月に姿が公開された。日本へは2017年7月1日に上陸し、日本カー・オブ・ザ・イヤー2017-2018では上位の「10ベストカー」に選ばれている。
販売面でもこの世代は手堅い実績を残した。2016年の登場以降、欧州だけで150万台を超え、シトロエンの世界的な主力モデルのひとつとして数えられた存在である。
日本に導入された前期型は、1.2リッター直列3気筒ターボのPureTech(最高出力110ps)に6速ATを組み合わせた構成だった。ボディサイズは全長3,995mm、全幅1,750mm、全高1,495mmと取り回しやすく、新車価格はおよそ216万円から323万円のレンジに置かれていた。
2020年に大きな改良が入り、後期型へと移った。欧州では同年6月から、日本では2021年1月に発売されている。フロントには新世代シトロエンを示すシャープなLEDデイタイムランプと新しいLEDヘッドライトを採用して表情を一新。側面のエアバンプは7つの小さなカプセルから3つの大ぶりなものへと整理され、色のアクセントがより目立つようになった。シートの内部構造にも手が加えられ、座り心地はいっそう柔らかなものになっている。一方で1.2リッターターボの動力系は前期型から踏襲された。
3代目C3が一貫して掲げたのは、走りの数値ではなく日常の心地よさという価値だった。同じ世代には背を高めた派生車のC3エアクロスも存在する。このC3は2024年に次の世代へとバトンを渡しており、現在は中古車として、フランス車らしい個性とくつろぎを手頃に味わいたい人の選択肢となっている。
| ボディサイズ | 全長3,996 × 全幅1,749 × 全高1,474mm |
| エンジン | 1.2L 直3ターボ |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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