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530Lの荷室と1780Lのフルフラット空間を持つ、フランス流グランドツアラー。低いルーフラインとステーションワゴンの実用性を奇跡的に融合した一台。
プジョーのフラッグシップに位置づけられる508の、ステーションワゴン版が508SWである。低く構えたルーフから後方へ伸びるルーフラインは、実用一辺倒だったワゴンの像から離れ、シューティングブレークを思わせる流麗な姿にまとめられている。室内には小径ステアリングの上端越しに高い位置のメーターを見るi-Cockpitを備え、運転席まわりにはセダンやSUVとは異なる独特の構えが用意される。荷室は通常時530リッター、後席を倒せば1,780リッターまで広がり、見た目の伸びやかさと積載性を両立させている点が、この車の素性をよく表している。
現行の508は二代目にあたる。2018年3月のジュネーブショーでファストバックが発表され、ワゴンのSWは同年のパリショーで姿を見せた。欧州では2018年10月に発売されている。デザイン面での評価は高く、国際自動車フェスティバルでは「2018年の最も美しい車」に選ばれた。流れるようなフロントマスクと薄型のライト、爪を思わせる縦長のデイタイムランニングランプが、登場時から508の顔として広く知られてきた。
欧州ではSUV人気が強まるなかで、508は数を競う車種ではない。それでもセダンとワゴンの両方で、走りの素直さと内装の質感、最新の装備を備えたDセグメントとして一定の支持を集めてきた。ワゴンのSWは、メルセデス・ベンツCクラス・ステーションワゴンやアウディA4アバント、BMW3シリーズ・ツーリングといった競合と比べても荷室容量で上回り、実用性の面でも見劣りしない一台として受け止められている。
日本へは508SWが2019年6月27日に上陸した。ボディサイズは全長4,790mm、全幅1,860mm、全高1,420mm。当初のラインアップは、1.6リッター直列4気筒ガソリンターボ(最高出力180ps)を積むAllureおよびGT Lineと、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(最高出力177ps)を積むGT BlueHDiで、いずれも8速ATを組み合わせていた。価格は442万円から517万円に設定されていた。
2024年、508は大きな改良を受けて後期型へと移行する。新世代のブランドエンブレムを中央に据え、バンパー上部まで広がるフレームレス基調のグリルと、3本の爪を思わせるマトリクスLEDヘッドライトを採用し、表情を一新した。動力面の見直しも大きく、日本仕様は従来のガソリン車とディーゼル車を整理し、GTハイブリッド一本に集約された。1.6リッターガソリンターボに電動モーターと8速ATを組み合わせたプラグインハイブリッドで、外部充電による短距離の電動走行にも対応する。
同じ顔立ちでルーフを寝かせたファストバックが、508SWの兄弟にあたる。背の高いSUVや国産ワゴンとは異なる選択肢として、流麗なスタイルと実用性、フランス車らしい乗り味をひとつにまとめた一台であり、ワゴンという形に個性を求める人にとっての入り口になりうる存在だ。
| 新車価格帯 | 583〜757万円 |
| ボディサイズ | 全長4,790 × 全幅1,860 × 全高1,420mm |
| ホイールベース | 2,800mm |
| 車両重量 | 1,580kg |
| エンジン | 1.6L直4ターボ / 2.0L直4ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 180ps〜225ps |
| 変速機 | 8速AT |
| 駆動方式 | FF |
| 燃費(WLTC) | 14.1〜16.9km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 荷室容量 | 530L |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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