タップで拡大
ミニバンからSUVへと姿を変えた2代目5008。3列7人乗りの実用性と、i-Cockpitの上質さを兼ね備えたフラッグシップだった。
プジョーのラインアップで最も大きなボディを持つ3列シートSUVが、この二代目5008である。7つの席がすべて独立して前後スライドやリクライニングに対応し、3列目まで畳めばフラットに近い荷室が広がる。小径ステアリングの上端越しに高い位置のメーターを見るi-Cockpitは弟分の3008と共通の発想で、大きな車体でありながら囲まれ感のある運転席まわりに仕立てられている点が、この車ならではの個性となっている。
5008という車名の素性は、初代と二代目で大きく異なる。初代はミニバンとして登場したが、二代目はSUVへと姿を変えた。2016年9月に発表され、同年のパリモーターショーで公開。日本へは2017年9月に上陸している。3008をベースにホイールベースを延ばし、3列シートを与えたのが成り立ちで、両車は兄弟の関係にある。
欧州ではファミリー層を支える実用SUVとして評価を集めた。英国の自動車誌「What Car?」のアワードでは大型SUV部門を複数年にわたって受賞し、後年には中古車部門でも表彰されるなど、息の長い人気を得た一台である。
日本に上陸した前期型は、ガソリンとディーゼルの2本立てで展開された。ガソリンは1.6リッター直列4気筒ターボ、ディーゼルは2.0リッター直列4気筒ターボで、いずれも8速ATを組み合わせる。3列シートを備えながら全長を抑えた寸法と、ミニバンに迫る座席の使い勝手が持ち味だった。
2020年9月に発表された改良型は、2021年1月に日本へ導入され後期型へ移行する。フロントにはフレームレス調の新しい顔つきと、ライオンの牙を思わせる縦長のデイタイムランニングライト、そして爪あとをモチーフとした3本線のLEDリアランプを採用し、内外装の質感を一段引き上げた。
3列シートを持たない弟分が3008であり、より背の低いワゴン感覚を求める層との住み分けがなされている。新車時の価格はおよそ400万円台が中心だった。フランス車で多人数乗車をこなしたい人にとって、数少ない選択肢のひとつとして記憶される存在だ。
| ボディサイズ | 全長4,641 × 全幅1,844 × 全高1,646mm |
| エンジン | 1.6L 直4ターボ / 2.0L 直4ディーゼル |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 7名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
この図鑑に直したい・足したい情報がありますか? 編集部に提案する →
