EMP2プラットフォームで軽快に進化した2代目308SW。小径ステアリングのi-Cockpitと、1.2L 3気筒ターボの気持ちよい走り、クラスを超えて広いラゲッジが持ち味。
プジョー308SWの二代目は、Cセグメントのステーションワゴンに端正な佇まいと上質な室内をもたらした一台だった。同じ世代のハッチバックと共通する内外装の基調を引き継ぎながら、後方へ水平に伸びるルーフと広い荷室が、実用と趣味性をともに満たすボディを形づくっていた。運転席まわりには、小径のステアリングと、その上端越しに見上げる高い位置のメーターを組み合わせたi-Cockpitを採用。視線移動の少ない独特の運転環境は、この世代から本格的に展開されたプジョーの個性であり、SWにもそのまま受け継がれていた。
車名そのものは初代から受け継がれたものだが、中身は刷新されていた。二代目308は軽量で剛性の高いEMP2プラットフォームを得て、初代から車重を大きく削減。ハッチバックは2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、これはプジョーとして307、405、504に続く4度目の戴冠にあたる。SWはその受賞モデルの派生として、欧州では2014年春に追加された。
欧州では、308は実用一辺倒だったかつてのプジョー像を塗り替える存在として評価され、ワゴンの需要が根強い市場でSWは堅実な役割を担った。広い荷室と落ち着いた乗り味を備えたCセグメントワゴンとして、長く愛用される性格の一台だった。
日本へは2014年11月に上陸した。ボディサイズは全長4600mm、全幅1805mm、全高1475mm。発売当初の新車価格はおよそ303万円から391万円で、1.2リッター直列3気筒ガソリンターボに加え、1.6リッターおよび2.0リッターのBlueHDiディーゼルターボを設定。上級のGT BlueHDiには最高出力180ps、最大トルク400N・mを発生する2.0リッターディーゼルが積まれ、ワゴンらしい長距離移動を得意とした。
その後、2017年のマイナーチェンジを経て改良が重ねられた。ディーゼルは2.0リッターが整理され、1.6リッターが新世代の1.5リッターへと置き換えられていく。トランスミッションも順次8速ATへと刷新され、ガソリンエンジンも環境規制への対応とともに更新された。動力源とミッションの世代交代が、後期にかけての主な進化点だった。
兄弟といえる同世代のハッチバックに対し、SWは荷室の広さと積載性で実用に振った位置づけにある。二代目308SWは日本では2022年3月をもって販売を終え、同年に登場した現行型へと世代を譲った。中古市場では、フランス車らしい乗り味と手頃なサイズのワゴンを探す人にとって、現実的な選択肢のひとつとなっている。
| ボディサイズ | 全長4,585 × 全幅1,805 × 全高1,475mm |
| ホイールベース | 2,730mm |
| 車両重量 | 約1,400kg |
| エンジン | 1.2L直3ターボ / 1.6L直4ターボ |
| 最高出力 | 130ps(1.2L) |
| 変速機 | 6速AT |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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