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308の美しいデザインや高級感、上質な乗り心地はそのままに、荷室容量を大幅に拡大したステーションワゴン。後席足元スペースはハッチバックと同じ広さ。
プジョーのCセグメントを担う308に、荷室を伸ばしたステーションワゴン版が308SWである。小径のステアリングと、その上端越しに見上げる高い位置のメーターを組み合わせたi-Cockpitはハッチバックと共通だが、ルーフを後方まで長く伸ばし、リアにかけて低く絞り込んだプロポーションが独自の表情を生んでいる。後席を立てた状態で608リッター、倒せば1634リッターまで広がる荷室を備えながら、ワゴンにありがちな実用一辺倒の堅さに寄りかからず、デザインで見せる一台に仕立てられている。
SWはステーションワゴンの頭文字で、その歴史は2007年に欧州で公開された初代までさかのぼる。現行の308は三代目にあたり、2021年3月に欧州で発表された。新世代のEMP2プラットフォームを採用し、ライオンの頭部をかたどった新しいブランドロゴを初めて掲げたモデルでもある。全高を20mm下げ、空気抵抗係数0.28を実現するなど、低く構えたシルエットづくりが図られている。
欧州では実用性の高いワゴンとして堅実な評価を得ており、英国の自動車メディアからはハイブリッド・ワゴンの有力な選択肢として挙げられている。2022年にはユーロNCAPの安全性評価で5段階中4つ星を獲得した。一方で販売の主役はハッチバックやSUVに移っており、Cセグメントのワゴンというカテゴリー自体が市場で限られた存在となっている点は否めない。
日本へは2022年4月13日に上陸した。前期型は三つの動力を用意した点が特徴で、1.2リッター直列3気筒ガソリンターボ、1.5リッター直列4気筒のクリーンディーゼル、そして1.6リッターガソリンに電動モーターを組み合わせ60kmあまりのEV走行を可能にしたプラグインハイブリッドが選べた。導入時の価格は1.2リッターガソリンのAllureが325万3000円、ディーゼルが347万7000円から、PHEVのGT HYBRIDが530万6000円であった。
その後パワートレインは電動化を強める方向で見直された。2025年に登場した308 GT Hybridは、新開発の1.2リッター直列3気筒ターボと電動モーターを内蔵した6速デュアルクラッチを組み合わせる48Vのマイルドハイブリッドで、市街地ではおよそ30km/hまで100%電動で走り、従来比でおよそ15%の燃費改善をうたう。あわせて顔まわりも改められ、分割式のLEDや、プジョーとして初の発光するエンブレムが採用された。
兄弟関係でいえば、同じ中身を背の低いハッチバックにまとめたのが308であり、SWはそこに長い荷室と落ち着いた居住性を足した派生といえる。価格帯はおおむね325万円から、上級のハイブリッドで500万円超までと幅広い。荷物も人も載せたいが、移動の道具に終わらせず日々の運転そのものを楽しみたい。そんな層にとって、フランス車のワゴンという選択肢を具体的に検討させてくれる一台である。
| 新車価格帯 | 573〜612万円 |
| ボディサイズ | 全長4,655 × 全幅1,850 × 全高1,485mm |
| ホイールベース | 2,730mm |
| 車両重量 | 1,400kg |
| エンジン | 1.2L直3ターボ(48Vハイブリッド) |
| 最高出力 | 130ps〜130ps |
| 変速機 | 8速AT |
| 駆動方式 | FF |
| 燃費(WLTC) | 17.9〜21.6km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 荷室容量 | 608L |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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