307の後継として登場した初代308。堅実なつくりと扱いやすさで、プジョーCセグメントの土台を固めた世代。
プジョーが307の後継として送り出した、Cセグメントのハッチバックである。先代より全長と全幅を広げ、全高を下げたボディは、丸みのある面で構成されたフロントまわりと大きく口を開けたグリルが特徴で、当時のプジョーが進めていた表情づくりを体現していた。ハッチバックを軸に、ステーションワゴンの308SW、電動格納式ハードトップを備えたクーペカブリオレの308CCと、複数のボディが用意された点もこの世代の幅広さを物語る。
開発コードはT7。206や307へと続いてきたプジョーのCセグメントの系譜にあって、308という車名はこの初代から始まった。グローバルでは2007年6月に発表、同年9月に欧州で販売を開始し、日本へは2008年6月に上陸した。2007年11月にはドイツで権威ある「ゴールデン・ステアリングホイール(Goldene Lenkrad)」をコンパクトファミリーカー部門で受賞しており、登場当初から実用車としての完成度が評価されていた。
欧州では307の正統な後継として迎えられ、販売は2008年に世界で30万台を超える水準まで伸びた。ファミリー層の足として広く受け入れられ、プジョーの屋台骨を支える基幹車種のひとつとして長く生産が続けられた。
日本に導入された当初のエンジンは、プジョーとBMWが共同開発した1.6リッター直列4気筒が中心であった。標準のターボは最高出力140psを発生し、走りに振ったGTiでは175psまで高められ、6速MTと組み合わされた。GTiのインテグラルレザー仕様はおよそ384万円という価格が与えられていた。
2011年7月には大きなマイナーチェンジが実施され、内外装のデザインを見直すとともに装備を充実させ、戦略的な価格が設定された。これにより、フランス車としての個性を保ちながら、より手の届きやすい一台へと性格を整えていった。
この初代308は2013年に発表された二代目へと世代を譲り、その二代目が2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞することになる。現行型に比べると素朴で実直な味わいを持つ世代であり、いまでは中古車で手頃に狙える一台として、フランス車のハッチバックに初めて触れる入り口にもなりうる。
| ボディサイズ | 全長4,276 × 全幅1,815 × 全高1,498mm |
| エンジン | 1.6L 直4(ターボ) |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 5名 |
※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)
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