3008

カタログ

PEUGEOT 3008

#3008(初代)

ミニバンとSUVを掛け合わせた背高クロスオーバーの初代3008。使い勝手のよい室内と独特のフォルムで、新しいジャンルを切り開いた。

クルマの解説を読む(特徴・歴史)

プジョーが初めて世に問うたクロスオーバーが、この初代3008だった。SUVのような背の高い車体に、ミニバンの広い室内とハッチバックの扱いやすさを織り込んだ姿は、当時としては明快なジャンル分けに収まらない一台だった。インストルメントパネルの上端に情報を映し出すヘッドアップディスプレイや、上下二分割式のテールゲートといった独自の装備が、単なる流行のSUVとは違う実用性を与えていた。

3008の名は、2008年のパリモーターショーで初公開され、欧州では2009年に販売が始まった。プジョーの数字三桁の命名規則のなかで、中央の「0」を二つ重ねたこの名は、クロスオーバーという新しい車格に与えられたものである。なお、3008が欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは2017年で、これは二代目に与えられた栄誉であり、ここで扱う初代とは別の世代にあたる。

欧州では堅実に支持を集めた。日産キャシュカイなどが切り開きつつあったコンパクトクロスオーバーの市場で、プジョーらしい乗り味と実用性を備えた選択肢として受け止められ、初代だけで50万台を超える台数が販売されたとされる。多くのグレードが四輪駆動を持たず、悪路では駆動力制御を使い分けるグリップコントロールで対応した点も、この車の性格をよく表していた。

日本へは2010年6月に上陸した。搭載されたのはBMWとの共同開発による1.6リッター直列4気筒の直噴ターボで、最高出力は156ps、最大トルクは240N・m。これに電子制御6速ATを組み合わせ、駆動方式はFFのみとされた。発売時の価格は349万円だった。

2011年から2012年にかけては、世界初の量産ディーゼルハイブリッドとして3008 HYbrid4が登場した。2.0リッターのディーゼルエンジンで前輪を、電気モーターで後輪を駆動し、状況に応じて四輪駆動としても機能する構成で、低い二酸化炭素排出量を実現していた。2013年には外観を中心とした改良が加えられ、後期型へと移行している。

豪華さや力強さを前面に押し出すのではなく、背の高い室内とフランス車らしい乗り味で日常の使いやすさを突き詰めた初代3008は、輸入クロスオーバーの草分けの一台といえる。中古車として出会う機会の多い世代だが、二代目以降の洗練とはまた違う、実直で道具らしい個性を持った車として位置づけられる。

基本情報(スペック)を見る
ボディサイズ全長4,365 × 全幅1,837 × 全高1,639mm
エンジン1.6L 直4ターボ
駆動方式FF
乗車定員5名

※スペックは当時の代表的なグレードの概略です(編集部調べ)

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