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Bセグメントとは思えない圧倒的な内外装の質感が魅力のハッチバック。小径ハンドルによる軽快な操作性に加え、後期型はしっとりした乗り心地へ進化した。
プジョーのラインアップで最も小さなハッチバックでありながら、その内外装がまとう質感は、しばしばクラスの枠を超えていると評される。全長4,115mmという扱いやすい寸法のなかに、小径のステアリングと、その上端越しに見上げる高い位置のメーターを組み合わせたi-Cockpitを配置。この独特の運転環境こそ、208を単なる移動の道具から一歩遠ざける最大の個性となっている。
車名の歴史は古い。205、206、207と受け継がれてきたプジョー製Bセグメントの系譜にあって、現行型は208としては二代目にあたる。2019年に欧州で発表され、日本へは2020年7月に上陸した。同年の欧州カー・オブ・ザ・イヤー、そして2020-2021日本インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを相次いで受賞し、デザインと完成度はデビュー当初から高く評価されてきた。
その評価は市場でも裏づけられている。2022年、208は欧州でおよそ20万7000台を販売して新車販売台数の首位に立ち、長くトップを守ってきたフォルクスワーゲン・ゴルフの牙城を崩した。フランス車が欧州全体で販売首位を獲得するのは実に久しく、小型車市場における現行208の存在感の大きさを物語る出来事であった。
日本に上陸した前期型は、ガソリン車とEVを同時に展開した点が新しかった。ガソリン車は1.2リッター直列3気筒ターボ(最高出力100ps)に8速ATを組み合わせ、軽快な走りと扱いやすさを両立。これに、外観をほとんど違えない電気自動車「e-208」が加わり、動力の違いを問わず同じデザインと質感を選べる構成とした。
2024年10月、208は大きな改良を受けて後期型へと移行する。フロントには新世代のブランドロゴを掲げたフレームレスグリルと、ライオンの爪を思わせる3本線のシグネチャーランプを採用し、表情を一新。内装ではタッチスクリーンを10インチへと大型化した。動力には48Vのマイルドハイブリッドが新たに導入され、6速DCTとの組み合わせでシステム出力は110psに高められている。乗り心地もよりしっとりと洗練され、上質さに磨きがかかった。
同じ顔立ちのまま全高を引き上げ、SUVの目線を与えた兄弟車が2008である。取り回しに優れる本流のハッチバックを採るか、視界とラフな使い勝手を備えたSUVを採るか。その選択は乗り手の暮らし方に委ねられている。新車価格はおよそ328万円から399万円。輸入車に初めて触れる層にとっても、寸法と質感の均衡がとりやすく、フランス車への確かな入り口となりうる一台だ。
| 新車価格帯 | 328〜399万円 |
| ボディサイズ | 全長4,115 × 全幅1,745 × 全高1,465mm |
| ホイールベース | 2,540mm |
| 車両重量 | 1,160kg |
| エンジン | 1.2L直3ターボ(48Vハイブリッド) |
| 最高出力 | 100ps(システム110ps) |
| 変速機 | 6速DCT |
| 駆動方式 | FF |
| 燃費(WLTC) | 17.9km/L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 荷室容量 | 311L |
※輸入元の公式情報を基に編集部が掲載しています
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